2019/06/20 カテゴリー:ブログ
昔に比べると力が弱くなった。腰が痛くなってしまった、きっと歳の所為だ。そんな話を聞く事がありますが果たして本当に年齢だけが原因なのでしょうか?スポーツ目線ですと「その体勢じゃ力が伝わらない」そんな言葉が出てくる場面が結構あります。これってスポーツだけなのでしょうか?
両方ともに姿勢の影響が大きい所があります。スポーツでは不利な姿勢では高いパフォーマンスを発揮する事は難しくなりますので解りやすいのですが、日常生活では少々姿勢が悪くなった所で明確に動作が悪くなったり、急に体力がなくなったと実感する事はありませんが、力が伝わらない時の姿勢は基本的に同じなのです。
日常生活をスポーツと同じ目線で見る事は少し難しい所があります。日常生活とスポーツでは疲労の出方が大きく異なり、息切れをする程の動きは日常にはそれ程無いので疲れの自覚が薄くなりがちですが、身体は十分疲労を溜めているのです。姿勢が崩れる要因としては普段の姿勢もありますが、日々の疲労の蓄積も姿勢を悪化させる原因なのです。
悪くなった姿勢でしばらく居続けると筋肉がその姿勢を覚え、背骨に対して引き付ける負荷をかけ続けてしまう形になります。そこで背骨に歪みが作られてしまいますと、良い姿勢に戻そうとしても筋力の抵抗がある為に力が入り過ぎてしまいますので楽な姿勢に落ち着くのですが、姿勢を戻そうとするだけで身体に力が相当入ってしまうと日常生活の力仕事で力が発揮できなくなってしまいます。これが冒頭でのお話しで、力が弱くなったのではなく力が既に入っている、歪みや緊張で更に筋肉の余裕が奪われている為に力がそれ以上入らないので弱くなったようになるのです。
これをそのまま歳の所為にしてしまいますと、身体の力は本当になくなりますし、様々な痛みの原因に十分なり得ます。歳の所為だと思わずに動ける身体である為に、当院でしっかりと良い状態を作っていきましょう。
© 庄内整骨院 All Rights Reserved.